TPOまとめブログ ☆ テクノポップとシンセサイザー ☆
25年の時を経て今蘇るTPO、2009年~は「日本のアート・オブ・ノイズ」TPOのCD再発祭り! テクノポップマニア必見情報をお送りします
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DS i Love You 起動 by Kanji Honma
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任天堂DSiがシンセになる!というDS10発表の記事を見た時なるほどと思った。近年のソフト・シンセの状況やミニゲーム・マシンのスペックの向こう側に興味深いシンセ・システムが陽炎のように浮かんで来たのだ。
細く長く腐れ縁のように30余年以上もシンセと付き合って来てしまった自分にとっても、おそらく無視できない存在になるであろうと確信した。

DS10は、近年のノート・パソコンでも簡単に構築できるようなオール・マイティーなDAW環境と直接比較されてしまえば、子供だましの玩具と言われたとしても反論に窮するくらい潔く機能を絞り込んだ開き直りシンセのような印象を与える。
そのスペックは2VCO のモノ・シンセ2基とドラム・パート用の機能を制限された2VCOのモノ・シンセ4基、それに1小節単位のパターン・シーケンサーが16パターンといった感じ、DS10plusならその2倍+αにはなるのだが...
何でもあり、何でも出来る現在のDAW的価値観からすれば、これで一体何をするの?的不便さ。MIDI接続もできなければ、PCとのデータ交換もできず、せいぜいほかのDS10とシンクできることだけが一筋の光であるような不自由さ。

なのになぜ「無視できない存在」なのだろうか?

本間 柑冶が HONMA EXPRESS を始めた当初は8トラックのアナログ・マルチ・レコーダー(オープンリール・テープ式)と当時アナログ・シンセの国内最高峰だったRoland System700そしてデジタル・シーケンサーMC-8がメイン・システムだったのだが、当時合計400万円以上かかったこのシステムでさえ(重さも200kg 超)、オーバー・ダビングなしで一度に鳴らせる音数はなんとDS10plusより少なかった(!)のだ。
また、アナログ故の諸問題に悩まされながら、和音すらキーボードで弾けないタンスか仏壇のような大型モデュラー・シンセと見づらい赤い数字が数桁表示されるだけのMC-8を相手に格闘していた訳だった。
8トラックのアナログ・マルチ・レコーダーへの録音というのも、MIDIなどまだまだ遠い時代の話で、MC-8をシンクさせて録音すること自体も大仕事で、途中からのやり直しが出来ないため、最初からもう一度を何度も繰り返す忍耐も必要だった。

ドラムスの音作りも悩みの種だった。
LINNのサンプリング式ドラム・マシンが登場するのはプロジェクト・グリーンの制作が終わりかかった頃のことで、望んでいる音に近づけるには、SYSTEM700 のパネル面が、パッチ・コードで隠れてしまう位のややこしいパッチング状態になり、それでも足りずに、後に発売された廉価版の System100M のモデュールを追加して音作りに加えたり、カスタム・メイドでMoog 方式の8連VCFをオーダーしたりと、今なら決してしないようなことを普通にやっていた。
その他にも今思えばうんざりするような面倒臭いことだらけの制作環境のなかで、それでも音楽を作り上げて行く喜びがあればこそアルバムを完成できるほどのエネルギーを持続することができたのかな?と思うのだ。
こんな時代を経験しているから、DS10plusを手に入れて使ってみて、ちょうどMIDI時代以前の制作環境が掌に乗る大きさで使いやすいオールイン・ワンにまとめられ、表現されていることの思想的背景に対してものすごくピッタリ感を感じて嬉しくなってしまったのだった。

GREEN/PROJECT GREEN で聞くことが出来るほとんどのサウンドは基本的にはDS10の中で根幹は再現し得るか、または近似的なサウンドを作ることができると思う、と言ってしまうと、ならやってみろと言われかねないので止めておくが、まあそれ位にDS10には音作りの可能性が秘められているということを言いたかったのだ。
もちろん本物のアナログシンセとDS10のサウンドを同じものだと思ってもらっては、大きな誤解となるのだが、ポケットに入るゲームマシンと数千円のソフトでこれだけのことを可能にしてもらえたことは、一部のアナログ・シンセおやじだけの密かな喜びに終わらせるのは惜しいし、このミニ・システムが持つ可能性と意味について何かを感じ取ってくれる人がきっといるはずだと思った。
そうか、それならこれでアルバムを作ってみれば良いんじゃないかな?という素朴(無謀)な考えから、DS10 による本間柑冶の新プロジェクト DS i Love You の起動を開始することにしたのだ。

なるべく早く皆さんに聞いてもらえるように頑張って制作を進行中なので、ご期待いただきたい。PROJECT GREEN とサウンドの違いなど聞き比べていただくと、私の言いたい事もより伝わりやすくなると思うし、この後に続く HONMA EXPRESS 再発&新作発表にも関連する作品として意外と意味のある作品になる可能性ありと考えているところだ...

次回に続く

☆本間柑治 MySpace http://jp.myspace.com/kanjihonma
☆DS i Love You アーティスト情報まとめはこちら




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